不登校のおうちじかん

学校へ行かないことを選択したこどもと暮らす

NHKクローズアップ現代「母親の後悔」反響の向こうに何が、を観ました。

2022年12月13日(火)放送 (期間限定NHKプラスで配信中)

www.nhk.or.jp

『母親になって後悔してる』というドキッとするタイトルの本が大きな反響を呼んでいます。イスラエルの学者が母親たちをインタビューしたもので「子どもは愛しているが、母になって後悔してる」という複雑な思いに共感が集まっています。

NHKクローズアップ現代公式HPより

この特集で、作家の湊かなえさんのインタビューが放送され、内容がとても共感できました。

www.nhk.jp

番組の中で、

様々な母たちの声が紹介されたのですが、

 

自分とは立場の違う母たちも、葛藤しながら生きているんだなあ。

と思いました。

 

母が背負うものが 大きくて ときに 追い詰められる。

 

その気持ちわかるなあ、と思って観ました。

 

湊かなえさんが仰っているように、

子どもが生まれた瞬間から、母である完成形を求められるのは違うし、

子育てを、母だけが背負い込むような今の日本の構造はおかしい。

それじゃあ、母たちは孤独な中、精神的に追い詰められていく。

 

子どもが幼稚園や学校に行けば、また新たなフェーズを迎え、母の方も新たな体験だし、

思春期になれば、また違う体験がやってくる。

母だって、初めて尽くし。

高い要求をされても、応えられなくて当然なのに、

うまくやることを求められている雰囲気を感じてしまう。

 

 

番組の中でひとりの母が、

「母親はつらい。重くて苦しいから、その役割を辞めました。子どものファンになることにしました。」

と、涙を流して話されていました。

そのお子さんも「(お母さんが)ファンで居てくれる方が居心地がいい。」と言われていた。

 

「子どものファンでいる。」

 

それ、すごく理解できる。

 

 

うちの場合は、我が子が不登校になり、

子どもが、自分で自分の未来を切り開いていくことになった。

 

私は、子どもの後ろをついていくことに決めました。

 

子どもが自分の行き先を決める。

親は、それを応援する。
親は子どもの応援団であり、ファンでありたい。
何かサポートできることがあったら、いつでも手を差し伸べられる準備をして。
そばにいるよ。
応援してるよ。
何かあったら、いつでも言ってね。

そんな関係でいたいと思っています。

番組を見ながら、
子どもが不登校になった時、母たちが追い詰められた気分になる背景は、
そこに社会課題があるからなんだ。と、思いました。